創傷治療の歴史は古く、初期では創傷治癒における湿潤環境の重要性が提唱されました。その後、1990年代に創傷治療の新たなイノベーションとして創部に陰圧を付加し治療するNegative Pressure Wound Therapy(NPWT)が報告され、日本では2010年に導入されました。
NPWTは、デバイスの小型化や洗浄機能を伴うNPWTi-d、SSI予防のためのciNPTなど、治療場面に応じた最適化が進み、さらに医療者への利便性も向上されつつあります。
小川先生からは、NPWTの変遷を振り返って頂きながら創傷治癒におけるNPWTの効果について系統的にお話いただき、また2024年8月に発売開始となったNPWT専用の3M™ V.A.C.® Dermatac™ ドレープの臨床使用とNPWTへの今後の展望についてお話しいただきました。
石田先生からは、形成外科領域における術後創部感染(SSI)の現状およびSSIの発生率の高い頭頸部再建術におけるリスク因子と予防の重要性について検討いただき、自験例を通して頭頸部再建術後にciNPTを用いたSSI予防の効果とポイントについて、創傷治療のエキスパートならではの視点でお話しいただきました
*本セミナーは2024年7月11日に開催された第16回日本創傷外科学会総会・学術集会ランチョンセミナー1の講演動画です。
*座長および演者の所属・役職は収録時点のものとなります。
金沢医科大学 形成外科学 教授 島田 賢一 先生
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再生時間:約55分
費用:無料
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