ファイバークロマトグラフィーは、繊維状のマトリックスをクロマトグラフィー媒体として利用するクロマトグラフィー法の一つです。ファイバークロマトグラフィーは、繊維状メディアが比較的大きな孔径であるため、クロマトグラフィービーズやクロマトグラフィメンブレンのような従来のクロマトグラフィー媒体では大きすぎる、細胞、ミセル、ウイルス、クロマチンDNAなどの非常に大きな生物学的対象物を処理することができます。また、結合は主に対流によって行われるため、速く処理することができます。

3M™ ハーベスト RCおよび3M™ ハーベスト RC Centrateは、1段で処理できるシングルユースクロマトグラフィー清澄化ソリューションです。どちらのソリューションも、最新の細胞培養を効率的に清澄化し、高い製品収量と高品質の処理液を実現します。しかしながら、これら2つのファイバークロマトグラフィーメディアの構造や製法は、CHO発現系を用いたmAb生産における用途により異なります。直接清澄化アプリケーションに使用する3M™ ハーベスト RCは、細胞を効果的に捕捉するため、より孔径の大きなファイバークロマトグラフィーメディアを使用します。一方、3M™ ハーベスト RC Centrateは、より狭いファイバークロマトグラフィーメディアに設計されており、一般的に遠心分離液に存在する細胞せん断で生じたサブミクロンサイズの可溶性不純物を効果的に捕捉します。

3M™ ハーベスト RCプラットフォームは2つのソリューションで構成されています： 細胞培養の原液を直接清澄化する3M™ ハーベスト RCと、遠心分離液を清澄化する3M™ ハーベスト RC Centrateです。これら2つの次世代清澄化ソリューションの組み合わせにより、現在の設備に円滑に導入でき、施設を有効活用させる最新の清澄化プラットフォームを構築できます。両ソリューションは信頼性の高い分離で同じ品質の処理液を生成するとともに、プロセス開発を合理化し、技術移転のリスクを軽減し、市場投入までのスピードを加速させます。

私たち3Mの専門家がお客様と協力し、知見や試験を通して、お客様のプロセスに合った適切なソリューションを提供します。研究開発から開発まで、当社の専門家チームがプロセス全体を通してお客様をサポートします。ソルベンタムのエキスパートが、お客様のプロセスに最適なソリューションをご提案いたします。サポートについては、お気軽にお問い合わせください。